新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポート

新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポートです。
「一戸建ての通信簿」は「新築一戸建て住宅診断」に名称変更しております。

一戸建ての通信簿の現場レポート : 大阪 Part2-1

アネストのスタッフです。大阪府の一戸建ての通信簿(住宅診断・大阪府)の現場調査に同行してきました。今回の担当者(建築士)さんは、とても気さくな方です。

ということで本日も色々お伺いすると思いますが、よろしくお願いします!

まずここで、【一戸建ての通信簿】のサービスについて簡単に説明します。

一戸建ての通信簿とは、図面チェック建物診断などを行います。

契約前の方が対象で、コースはAコース・Bコース・Cコースの3つあります。
(今回はBコースでした)

 ※注1:詳しくは【一戸建ての通信簿(建物診断・住宅診断)】 をご覧下さい。
 ※注2:↑その後、このレポートに忘れず戻ってきて下さい。 お願いします。。。 (*_ _)

販売中の一戸建てを見学されて

「この物件を気に入ったけど、本当に買っても大丈夫なんだろうか?」

と思われる方も多いはず。

その悩みにお答えすべく建物の専門家である建築士が、その物件を診断し、購入判断に役立ててもらう為、物件のメリット・デメリットをお伝えします。悪い点だけでなく良い点もわかりやすく説明します。

これが【一戸建ての通信簿】です。

購入前に、その特徴などを知っておくのがどれだけ重要かを痛感した私の体験談を番外編に書きましたので、お時間のある方はこのレポートの後にでもどうぞ。

 ※注1:私が購入したのは「一戸建て」でなく「洗濯機」です。
 ※注2:先に番外編を見られる方はこのレポートに忘れず戻ってきて下さい。 しつこくてすみません 。。。(*_ _)

実際の現場の様子です。お客様はお若いご夫婦。今回はお電話でご依頼をいただきました。

建築士さんはまずお部屋に入り、このお話しからでした。

「この土地・建物」の説明です。

人なら自己紹介してもらうところですが、このお家は建築士さんが詳しく紹介してくれましたよ~ (^―^)。

この物件を買おうとしているお客様ですから、営業の人にすでに聞いているかもしれませんが、もしかしたら聞いていないことがあるかもしれませんね。

さて、授業開始です。

といっても堅苦しいものではありません。ユーモアのある先生の授業を思い出してください。そんな感じです。



この家のことを解説中の建築士さんです。
(このお宅はモデルハウスとして使われているとのことで、家具などがありました)

まず、この土地のプロフィールです。

・市街化区域であること
・第1種低層住宅専用地域であること
・建ぺい率は60%、容積率は100%の範囲内でなければいけないこと
・その他の制限があること(例えば絶対高さ制限、北側斜線制限があるとのこと)

(;一_一)?

『いきなり専門用語の連発とはややこしいやん。。。』

いえいえ、実際はひとつひとつ解説付きで説明してくれましたので、とてもわかりものでしたよ。

例えば、

建築士さん「ここは第1種低層住宅専用地域という地域で、地下+2階建ては建てることはできますが、地上3階建ては建てることができない地域なんです。店舗なども建てることができない地域なんですよ」

建築士さん「ほかの建物を見てもらってもこのあたりに、3階建てや店舗はありませんよね」

窓から辺りを見回し、うなずく一同。

建築士さん「ただし、店舗はだめといっても大型店舗という意味なので、小規模なお店、そうですね~、例えばですけど懐かしの駄菓子屋さんなんかはOKですね。事務所兼住宅などもOKですよ」

のようにです。

総じてこの辺りは

「ゆっくり静かに暮らせる地域ってことですね」

とのことです。

次に道路などのこと。

・土地と道路との高低差あり(このお宅は、地勢が傾斜の為、擁壁の上に立っていました)
・私道負担はないこと
・接している道路の幅員4.7メートル。

その道路の管理はどこがしているのか?

建築士さん「ここは市が管理していますので、何かあったら市に申し出たらいいんですよ」

なるほど~。これはマンションの話で私ごとですが。。。

『そういえば、私が住んでいるマンションの敷地の中に市が管理しているところとそうでないところがあるって、言ってたなぁ。めいわく駐車の注意をするのに、管理組合ではできないところがあって、ややこしいって話だったよなぁ』

と、同じ道路でも管理者が違うとはややこしいと思ったのを思い出しました。

道路もどこが管理しているか?など知っておいて損はありませんよね。いつ何がおこるかわかりませんから。

区画の決まりごとについてはどうなっているのか。例えばこれは、

「ゴミはどこに出せばいい?」

などです。

この『ごみ置き場がどこにあるのか』は私にはかなり気になるポイントです。

遠すぎても嫌。わがままかもしれないですが、周辺住戸のゴミがそこに集まるわけですから自分の家にあまりに近いのも嫌です。

自分の家の前がそうなら私なら購入を見合わせるかもしれません。

ここは2軒ほど離れた家の前が収集所でした。その家の敷地の一角がごみ置き場でした。



今度は建物などの説明です。

・ベタ基礎であることやその利点(例えば防湿性にも優れているとのこと)
・通し柱は120mm×120mm、一般柱は105mm105mmのもので、このサイズで充分であること
・壁量も必要壁量を充分みたしているとのこと
途中、建築士さんがお客様に

「何かこれは聞いておきたいな、というようなとことがありませんか?」

とお伺いした際、

お客様「筋交いはちゃんと入っているのでしょうか?」

とご質問がありました。

建築士さん「そうですねぇ、筋交いについては残念ながら完成しているので今から目視では見ることはできません。ちゃんと入っているかどうかは図面上で判断することになりますが、入るべきところに充分入っていますよ」

と図面と、実際の建物の両方を見ていただきながら

建築士さん「図面のこの▲しるしが筋交い部分で、ここに入っているんですよ」

と説明されていました。

防火に関しては、この地域は建築基準法22条地域で、

建築士さん「この地域内の建築物は、外壁、屋根は燃えにくい素材で作らなければいけませんよ

というのところだとのことですが、具体的には

建築士さん「30分隣家に燃え移らなければいい(という考え方)」

とのお話しでした。

建築士さん「外壁、屋根ともに、45分耐火の素材ですので、合格ですね」

その他、色々説明がありましたが、お客様には後日お送りする報告書でも内容の確認をして下さいね。

建築士さんからの図面や資料による説明はひとまずここで終了です。

そしてまとめまして

「図面、書面からは問題なしと判断いたします!」

とのことです。

1時間目の終了です。

大阪府の新築一戸建ての購入前の住宅診断(建物診断)はこちら