マンションの通信簿の現場レポート

第三者の一級建築士による新築マンションの図面チェック、モデルルーム同行の現場レポートです。

マンションの通信簿の現場レポート :大阪府東大阪市 Part4-2

アネストのスタッフです。
マンションの通信簿(Bコース)の現場レポートの続編をお届け致します。

今回の設計図書の装丁はA4サイズものが2冊で、各4cm弱の分厚さがあります。

書いてあることは日本語なのに、相変わらず専門的過ぎてよくわかりません・・・。

お客様も調査開始前にちらっとご覧になられて、

「仕事柄一部分を見ることもありますけど、それ以外のところは意味不明ですよね・・・」

と仰っておられました。

この分厚い資料を基に一棟のマンションが建つ訳ですから、確かに色々な項目があり、専門的なのもわかります。

お客様が営業さんと打ち合わせ中に、丹波さんがばりばりと設計図書のチェックをこなしていらっしゃったのが印象的でした。

一通り設計図書のチェックが終わった後に、お客様と丹波さんと一緒にモデルルームへ同行しました。

「お客様のご希望のお部屋タイプとは違いますが、モデルルームを使って、このマンションのイメージを掴んで頂きましょうね」

入ってすぐの洋室で、壁をコンコンとノックして、

「お部屋とお隣りさんのお部屋の間はコンクリートで仕切られていますので、標準的と言えます」

と丹波さん(もちろん厚さなどの条件が大事です)。

するとお客様が、

「普通のマンションだとコンクリートなんですか?」

とのご質問。

「コンクリートだと一般的ですね。たまにコンクリートではない別の素材が使われていることがあるんですけど、マンション自体の重量の関係もあるんです。建築基準法上問題無い遮音基準の素材なら、コンクリートではなくても検査は通りますからね」

「そうなんですか!うーん、私たちじゃ、その検査に通ってても遮音性がどれくらいのものかなんて基準がわかりませんものねー」

と奥様。

「やっぱり専門家が見ると違いますね。私たちだけなら、検査に通ってるってだけで安心しちゃいますよ」

横でご主人様も頷いてらっしゃいます。

続けて丹波さんは、梁や柱などを指してお客様に示しました。

「あと、梁の位置や柱の位置なんかを図面で確認しましたが、圧迫を感じない程度のものです。柱も出来るだけ外柱(=アウトポール)にして部屋の外に出すように設計されているので、その分部屋を広く感じられると思いますよ」

ここでご主人様からご質問です。

「このマンションって『性能評価』が付くらしいんですけど、それってどこまで信頼して良いものなんでしょうかね・・・?」

「そうですね、今回のマンションは設計時の『設計住宅性能評価』は取得済みで、完成時に取る『建設住宅性能評価』は取得予定となってましたね。でも検査機関の検査って短時間の場合が多いんです。評価の申請は任意なので無いよりはあったほうがもちろん良いですけど、それ以外にもどんな保証をしてくれるかを確認しておいた方がいいです」

「どんな部分というと?」

「例えば構造部分だけの保証をするものだったりとか、保証内容が部分ごとに限定されているんです。全部丸ごとを保証するものではないんですよ。後で営業さんに確認してみましょうね」

「評価が付いていれば安心ってわけにはいかないんですねー」

丹波さんの回答に、お客様が苦笑してらっしゃいました。

「あともう1つ質問なんですが」

とご主人様。

「やっぱり長く住みたいんですけど、リフォームとかどれくらいで必要になってきますかね。一般的なお話しでいいんですけど」

「このマンションは構造体がRC(鉄筋コンクリート)造ですので、通常大体4、50年後に強度のピークが来て、後は徐々に劣化していくという感じになります。でもやはりお部屋部分は10年とか15年で傷んできますので、その頃にはクロスを張り替えたりリフォームした方が良いでしょうね」

丹波さんが回答すると、奥様が、

「リフォーム費用とかも考えてローンを組んだりしないといけないですものね。住宅って購入した費用だけ支払えば良いものじゃないですからねぇ」 そう仰っておられたのに、深く頷いてさらに丹波さん。

「本当に住宅購入はお金がかかるものです。費用面や性能面、良いところや悪いところなどをしっかりご検討頂いた上で、購入の判断にして下さいね」

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