マンションの通信簿の現場レポート

第三者の一級建築士による新築マンションの図面チェック、モデルルーム同行の現場レポートです。

マンションの通信簿の現場レポート :大阪府大阪市 Part3-3

アネストのスタッフの徳永です。 マンションの通信簿(Bコース)の現場レポートの続編をお届け致します。

その他にはお客様が心配しておられた、購入予定の部屋の下の階に作られる予定のキッズルームに対する防音に関してはきちんとなされているとのことで、

「上下の音は気にならないとのことですので、逆に言えば上からドンドンしてもOKということですね」

丹波さんが笑ってお客様へ回答していました。

「あとエレベーターなんですが、2基設置予定ですね。窓はありますか?」

丹波さんの質問に営業の方が答えます。

「窓は両基設置予定無しですね」

「中に防犯カメラはありますか?」

「設置予定です」

営業の方の回答に、丹波さんはお客様へお伝えしていました。

セキュリティ面から言えばエレベーターに窓があったほうが良いでしょうね。こういったことも構造説明会で提議してみたほうが良いかも知れません。他の購入予定者はご存じないかも知れないですよ」

「なるほど、確かにそうですね」

深く頷いてお客様は、構造説明会での質問メモに追加なさっておられました。

その後、お客様の他の疑問点を回答し、モデルルームへと同行しました。

今回は購入予定物件とモデルルームとは部屋タイプが違いますので、該当物件の間取り図面を片手に部屋を見てまわります。

「割と梁や柱が多く室内にありますね。このマンションの敷地からすると、どうしても部屋の外では無く中に梁や柱を入れなくてはならなくなるので、部屋が少し狭く感じるかもしれません」

丹波さんが間取り図を指し、イメージをつかむ為にモデルルームの部分を指しながらお客様にお伝えします。

「水周りは集約されていて上手く設計されていますよ」

お客様からのご質問にも随時回答します。

「この4畳の書斎スペースを子供部屋にするのはどうでしょうか?」

「そうですね・・・。4畳というと、大体このスペースくらいになります」

そう言って丹波さんは傍のリビングの畳スペースを使って、お客様にイメージを掴んで頂いていました。

「しかし間取り図を見るとここに大きな柱がありますから、机やベッドを置いたら一杯になるかもしれませんね。他の部屋の収納部分が少ないから、この書斎スペースを収納にしても良いと思います」 「そうですか。やっぱりちょっと狭いかな」

お客様は苦笑してらっしゃいました。

他にお客様が気になっていた、窓の高さなどを実際計測し、その後再度設計図書で確認した後、本日のまとめとなりました。

「マンションはどこも一長一短ありますからね。そこを両方お客様で納得して頂いて、購入するかどうかを検討して頂ければ良いと思います。やっぱり住宅購入は本当に大きな買い物だけに、長所も短所も知らないで買うよりも知ってて納得して買う方が良いですから」

今回はモデルルームがお客様のご希望タイプのものではなかったのもあり、少し物件をイメージし難いのではないかということもふまえて、丹波さんはお客様にこのマンションがどういったマンションなのかをお伝えしていました。

「専門の方にこうして見てもらえて良かったです。もしこのマンションを買ったら、内覧会もぜひお願いしますね」

お客様が笑顔でそう丹波さんに仰って下さいました。
そうして、お客様のご協力もあり、終始和やかな雰囲気での調査はここで終了となりました。

住宅の購入というのは本当に大きい買い物です。
しかし購入前にその物件のことをどれだけ把握しているでしょうか。

住宅購入には漠然とした不安があると仰るお客様が多いです。
その購入に際し、第3者的立場で専門家がその物件についてのメリットやデメリットを調べてくれる。
それだけで購入に対しての安心材料になりますし、余りにもデメリットが多い物件なら購入を取り止めることも出来ます。契約前のサービスは、そこがポイントだと思います。

また、今回設計図書を拝見させて頂きましたが、大半の情報が専門的でマンションの販売用パンフレットとは全く違ったものだということが認識出来ました。
それだけに、設計図書を読み解くには素人では難しいということです。

イメージし難い購入前の物件の、メリットとデメリットを把握する。

今回も色々と勉強になりました。

長時間にわたる調査でしたが、お客様、丹波さん、本当にお疲れ様でした。
同行させて頂きまして、有難うございました。

※後日談になりますが、遮音性の問題に対してオプション対応して頂くこととなり、お客様は物件の契約を予定してらっしゃるとのことでした。

また、丹波さんですが、今では設計図書をご覧になるのがお好きだとのことですが、そんな丹波さんでも設計図書を完全に読み解けるようになるまでにはやはりかなりの修行が必要だったとのことです。

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