マンションの通信簿の現場レポート

第三者の一級建築士による新築マンションの図面チェック、モデルルーム同行の現場レポートです。

マンションの通信簿の現場レポート :大阪府大阪市 Part3-2

アネストのスタッフの徳永です。マンションの通信簿(Bコース)の現場レポートの続編をお届け致します。

担当建築士の丹波さんが設計図書を読み解いている間に、私はお客様と一緒にモデルルームへ同行させて頂き、素晴らしいインテリアセッティングに感嘆したりしました。

「やっぱり販売営業さんは良い事しか言わないし、モデルルームは綺麗に作られていますし、購入意欲はそそられますね

お客様がそう仰っていました。

「だからといって買うにしても、デメリットをわかってて買うほうが良いです。でも不動産に明るくないから、何を見ていいのかもわからないんです

今回マンション購入にあたって、お客様はご自身で何冊かマンション購入に関しての本を読まれたとのことです。

そしてそういった本を見ていると、不安が募るのはもっともだと思います。

「だから専門家が見てくれるなら、安心出来ます」

今回のご依頼に際してのきっかけを、お客様はこうお話しして下さいました。

モデルルームやマンションの模型、資料などを見ながら浮かんだ疑問点をお客様ご自身でまとめていらっしゃり、丹波さんに伺うのだと仰っておられました。

疑問点をすぐに専門家に訊くことが出来る。
これも建築士同行サービスの利点の1つ
と言えます。

お客様ご夫婦と私でモデルルーム見学の後、丹波さんより中間報告がありました。
ご主人様が、お仕事でこの後どうしても離れなくてはいけなくなったからです。

「まず、現時点でこのマンションは標準的なマンションだと言えます。あくまでこの図面通りに造られていくならということが前提ですが」

杭、コンクリート強度や階高、建物の外観はどのような仕上げになっているかや、防犯カメラの設置予定台数や管理人の所在場所、居室の防音・遮音についてなどなど。
随分と細かいことまで書かれてある設計図書から、現時点まででチェック出来たことを丹波さんがお客様へ解説します。

「ただ、いまの時点では遮音性部分やセキュリティ面などにまだ不明な点がありますので、もう少し読み解いてから後ほど改めてご報告致しますね」

「これだけ情報が詰まってるんですから、大変ですよねぇ」

「本当に大事なことが書かれている部分だけです。全部読むんだったら3日くらいかかりますよ」

丹波さんの言葉に感嘆し、ご主人様はお仕事へと向かわれました。

その後奥様としばらくお話しさせて頂いている間に、丹波さんが資料からの調査を終えました。

「うーん・・・、遮音性がちょっと低いですねぇ・・・」

「隣の家の音が聞こえちゃうということですか?」

「通常、マンションの場合だと隣りの住戸との間にはコンクリートっていうのが一般的なんですが、このマンションの場合は隣りの部屋との壁が木軸で、外に面する壁がALC板を使っているようです」

以前、こちらとは別のマンション内覧会の現場に同行させて頂いた際に、「このマンションはお隣りさんとはコンクリートですから、横の音はほとんど通りませんよ」と建築士さんがお隣りに面する壁を指して仰っていたことを思い出しました。コンクリートが一般的なんですね。

「お隣さんとの間が木軸?木軸ってなんですか?」

木造一戸建て住宅みたいな感じだと思ってもらえればわかりやすいです」

「木造・・・」

私自身が(古いですが)木造一戸建てに住んでいるので、この遮音性についてはある程度の予測がつきました。

「・・・割とお隣りの音が通っちゃいますね

お客様もそう言って、苦笑しておられました。

そこへタイミング良く担当の営業の方がいらっしゃったので、丹波さんがすぐさま確認していました。

「このマンションはどうやら隣りの部屋との壁が木軸で、外に面する壁がALC板のようなのですが、もちろん基準はクリアしてらっしゃるとは思いますが、遮音性が少し低いのでは?」

「このマンションはタワーマンションですから、重量の関係もあります。よく使われているものですよ」

そう言って営業の方がハンディタイプの小さなパンフレットに書かれている、壁部分についての説明書きを見せて下さいました。そこには『軽量で品質にすぐれたものを使っています』といった説明がなされていました。

この説明では、遮音性がどの程度確保出来るのかは素人では判断がつきません。

「サッシが防音サッシを使っているので、外からの音にはある程度対応出来るでしょうが、横からの音には少し劣ると思われます。何か別途対応して頂くことは出来ますか?」

丹波さんが営業の方へそう質問しますと、その日から1週間後にマンションの構造説明会が開かれるとのこと。 そこでこのマンションの建築担当者へ疑問点などを、ぶつけてもらうというのが良いのではないかということになりました。

営業の方も建築科出身とのことで、素人ではわからないような深い話を丹波さんとなさっていましたが、やはり不明点はあるので構造説明会で直接訊いてもらうほうが良いとのこと。
そこで丹波さんとお客様とで、構造説明会での質問をまとめました。

構造説明会での質問はどういったことを訊いて、どう判断すれば良いのかということもお客様へアドバイスしていました。

*・・・次回へ続きます・・・*

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