新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポート

兵庫県西宮市での新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポートです。

新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポート : 兵庫県西宮市 Part5-2

アネストのスタッフの稲久保です。新築一戸建て住宅診断(建物診断)の現場レポートの続編です。

それでは、屋内部分の調査に行きます。

まずは、2階部分から調査開始です。

1番奥のお部屋に入るなりすぐに田中さん
「ここにキズがありますが、ご購入される場合は、これは補修して頂けるように言って下さい。」
確かに、大きなキズがあります。サービス説明の際に、小さなキズについては指摘しないと言いましたが、補修するべき点については、当然指摘していきます!!



床を満遍なく踏みしめて傾きなどが無いかチェックします。歩くだけでわかるんですね。
私には歩きまわっても傾いているかなんてわかりません。
水平器で床・壁に傾きがないか確認をしていきます。これなら私にも傾いているかわかります(笑)

そして、窓や扉の動作確認をしていきます。開閉を何度か行い、施錠した状態に問題は無いかなど確認していきます。

窓には、省エネと書かれた緑色のシールが張られています。田中さんが業者さんに

「この住宅は住宅エコポイント対応の住宅ですか?」

「そうです。住宅エコポイントもフラット35も適応しています。」

なるほど、住宅ローンを組むのに良い物件ですね。

ここで、田中さん

「最後の洗いはまだなので、細かい汚れについても指摘はしません。」

・・・洗い?

「最後の清掃などのことです。」

なるほど!まだ細かい汚れなどが残っています。
綺麗に清掃をしてから引渡しになるそうです。

新鮮な空気の入れ替えや結露対策の為、24時間換気の必要があります。
24時間換気の給気口については、壁と窓に設置する場合があるそうです。
今回のお部屋は、窓についていますとの事です。

「シックハウスの換気については、各室のサッシに取り付いている給気口とトイレの換気扇を使用すれば問題ありません。換気扇はずっと使用していて下さい。」

どこから空気が入り、どこから空気が抜けるかを計算して設計されているものらしいです。建築士さんってすごいですよね。

続いて、ここで「地質調査書」、「地盤改良報告書」をご用意頂きましたので、確認致します。
地盤というのは、これから家の購入を考えていらっしゃる方にとっては気になる部分だと思います。

田中さんは、報告書を確認しながらお客様に説明をしていきます。地盤が弱い場所に建てる場合は、地盤改良をする必要があります。今回の土地も、地盤改良をされたようです。地盤改良報告書を確認して、地質調査書の内容を確認した限りでは大丈夫との事でした。

この部屋にエアコンを設置しようと思うと、スリーブを開ける必要があります。
しかし、スリーブが見当たりません。
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建築士さんにお伺いすると、「お客様の取り付けたい場所に取り付ける事が出来るようにしている」との事です。構造上穴をあけると問題がある部分には取り付けが出来ない事が考えられますが、このお部屋はどこでも大丈夫なんですね。(と、言ってもエアコンの取り付け業者にもよりますが…)

2階部分の違うお部屋も、先ほどと同じように床や壁の傾きや建具の動作確認をしていきます。



今回の物件は、1階部分にダイニングキッチンがあり、2階まで吹き抜けになっていて、とってもおしゃれな物件です。光がいっぱい入ってとても明るいです。

2階部分には、廊下があります。私は高いところは得意ではないので少し恐いですが(笑)
廊下部分からベランダに出る事が出来ます。

ベランダも水平器で傾きを調べます。
ベランダに関しては、水を排出出来るように適切な傾き(勾配)が必要です。
窓の動作確認をしていきます。雨戸も上下にきちんと動作するか、施錠に問題ないかなど調べていきます。



続いて洗面所とお風呂場の調査です。
今回は水を流す事が可能ですので、実際に水を流して調査します。
水を流し、シンク下の配管を確認し水漏れが無いかを確認していきます。

洗面所では、水受けがありませんでした。
「シャワーホースをつたって水がシンク下までつたっていくことがあります。その水を受ける受け皿があるタイプと、受け皿が無いタイプがあります。商品によってある、なしがあります。
メーカーに確認して頂きましょう。」

トイレでも、実際に水を流してチェックします。
トイレの扉を何度か開閉して動作確認をします。
しかし、鍵が掛かりません!これは、直してもらいましょう。

続いて、1階部分のキッチンです。
ここでも、水平器を使って傾きを確認したり、キッチンの収納を開けて動作確認などをしたりしていきます。収納の棚は、まだ仕切りの板が設置されていない部分があります。

キッチン部分も実際に水を流してチェックします。洗面所と一緒で水受けがありません。商品によるので確認が必要です。

続いて、和室の調査です。
扉、窓の動作確認や、水平器で床や壁の傾きを確認していきます。

ここで、田中さんからアドバイスです!
「せっかくシックハウス対策をしている住宅なので、化学物質が含まれている防虫シートを、
畳の下に敷かないようにして下さいね。」

なるほど、せっかくシックハウス対策をしている住宅なのに、化学物質の含まれている防虫シートを設置する事で意味が無くなってしまいます。

ちなみに、湿気が気になる場合は、防湿シートはOKとの事です。

床下の点検口の入り口が、畳の下にあります。今回は点検口の入り口の蓋を事前に開けて
おいて下さいました。



「この点検口のふたについている白いのは何だろう?」と考えていると、田中さん

「これが、断熱材です。」

今まで、見てきた断熱材とは少し違います。
今までは、綿のような断熱材が敷き詰められている光景を見たことがありますが、今回は断熱材が吹き付けられています。(なんだか、発泡スチロールみたいです)

「断熱材は、隙間がない事が良いので、吹き付けの方が、隙間が出来にくく良いです。ただ、床下や屋根裏は出来上がってから潜って吹き付けていくので手順的に難しいです。」

なるほど、確かに今、点検口から床下を覗くだけでも狭いです。ここに入って断熱材を吹きつけながら移動するとなると大変な作業です。

問題は、きちんと吹けているかです。
今回は完成間近の物件ですので隠れている部分の確認は出来ませんが、点検口から上半身を入れて懐中電灯で照らして見渡せる範囲で確認しました。見える範囲では、特に問題な箇所は見当たりませんでした。

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