新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポート

新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポートです。
「一戸建ての通信簿」は「新築一戸建て住宅診断」に名称変更しております。

一戸建ての通信簿の現場レポート : 滋賀県 Part3-2

アネストスタッフの徳永です。一戸建ての通信簿Bコース(建物診断・住宅診断)(現場:滋賀県大津市)の現場レポートの続編です。

図面チェックの報告後に、建物内のチェックに入りました。丹波さんが水平器をリビングのフローリング床に立てて、お客様に水平器の見方を解説しながら傾きのチェックです。



そこで営業さんが「傾きならレーザー水平器で計測済みですよ?そのほうが細かいことまでわかって、良いんじゃないですか?」と丹波さんに質問がありました。

「傾きを測るのは、それこそ一部屋につき何箇所も測る必要があります。この場でのオートレーザーは機動的とは言えないですし、時間も非常にかかりますから使いません。水平器を使えば調査は充分可能ですよ。これだとお客様にもすぐに見て頂けるし、わかり易いでしょ?」

丹波さんが言うと、お客様と営業さんが「そうなんですか~」と納得されていました。

リビングのフローリング床にわずかに傾きがありましたが、丹波さんが許容範囲のものであることをお客様にお伝えしていました。

許容範囲のものであるか無いかという判断は、仲々つきにくいものです。

その後、全居室やトイレ・浴室などの床や壁を各箇所を計測し、丹波さんから「各お部屋の水平・垂直に関しては、問題ありません」と笑顔でお客様と営業さんに報告がありました。

お客様より営業さんの方が何だかホッとしていた様に見えたのは、気のせいでしょうか・・・?

そしてリビングに戻って、「次は施工精度のチェックに入ります」と丹波さん。

歩幅を狭めて、フローリングを細かく端から端まで移動して、足の裏の感覚でフローリングの状態を確かめていきます。それが終わるとリビング・ダイニングの窓や、シャッターの開閉チェックです。

窓の二重ロックやシャッターの鍵も、きちんと動くか・音鳴りはしないかなど、問題が無いか実際に試してみて確かめます。

次にキッチンへ行き、水道や浄水器、シンク部分のチェックです。電気・水道が開栓されているとのことなので、実際に水を流してみて、流れや排水具合を確認します。

また、シャワーホースを伸ばしたり元に戻したりして、引っかかりなどが無いかをチェックします。シンク下の配水管がある引き出しを開けて見ますと、排水管の下に水受けがありませんでした。



「このタイプはシャワーホースを伝ってシンク下に若干水滴が落ちて来ますので、この排水管の下に水受けが無いとカビが発生する原因になりますよ」

丹波さんはお客様に排水管の下を見て頂き、そう説明した後、営業さんにも見てもらって確認していました。

「ここの水受けが無いんですが、後から付けるんですかね?」

「水受けですか?ここは特にいじらないはずですが・・・」

「普通、このタイプだったらバスケット型の水受けが必要になりますので、付けて下さい。後で見ますが、多分洗面台のシンク下の排水管にも付いているべきものです」

「はい、わかりました」と、営業さん。

続いて丹波さんがお客様に「水受けには水が溜まっていることがあるので、たまにはチェックして水を捨てて下さいね」とアドバイスしていました。

その後、ガスコンロのチェックや換気扇の動作確認をして、丹波さんから使用方法や点検・掃除の方法などの説明がありました。もちろんキッチン上に設置されている収納扉の中や、調理台下の引き出しも開閉して、隅々までチェックします。

そしてキッチンの隅をチェックしていた丹波さんが少し唸って「これはちょっと見苦しいですので、きちんと付け直してもらって下さいね」と営業さんに指摘していました。

ちょうどキッチンの隅の巾木の部分が、付け足したような状態で、しかも隙間が空いていたり斜めになっていたりとかなり雑なことになっていました。





「うわ、ホントだ。いがんでるし、隙間も空いてる!」

お客様も確認して驚いてらっしゃいました。

営業さんはその部分を見て「あー、そうですね、きちんと言っておきますよ。それに引渡し前には、お客様に建物のキズとか汚れとかそういう隙間とかを全部チェックしてもらって、補修後に引渡しさせてもらいますので、今日はそこまで見なくとも構わないでしょう」と言っていました。

その営業さんの言葉に丹波さんは「契約前でも、購入を前向きに検討されているからこそ我々調査機関にご依頼頂いたわけですし、契約書に指摘箇所の補修についてきちんと盛り込まれているのがお客様にとっては一番ですからね。それに、綺麗な物件の方が営業さんも販売し易いでしょ?」と、にっこりと回答していました。

この丹波さんの回答は非常に心強いなと感じていましたら、お客様も横で頷かれていました。

「わかりました。じゃあ、指摘箇所にはこの付箋を貼って行きましょう。僕はちょっと2階でそういう所が無いか確認して、先に付箋を貼っておきますよ」

営業さんは懐から付箋を取り出して半分置いていき、2階へ昇って行きました。

その背中を見ながら私は『施工の粗いところがあるのがわかってて、お客様に契約を勧めてたってこと?』と、少し不安になりました。

そこでお客様が丹波さんに「キズとか汚れとかそういった施工不良とかって、直してもらえるんですか?」と質問されていました。

「もちろんです!」と、丹波さん。

「契約を交わす時に、補修をきちんとして頂けるように契約書に書いてもらえれば安心だし、1つの交渉材料にもなります。営業さんや売主さんは契約を急がせますけどね」

丹波さんの回答に、お客様が納得したように感嘆されていました。

「そっかー。入居した時だけじゃなくって良いんですね。営業の言いなりになるとこでした」

「指摘箇所には養生テープを貼っていきますので、お客様も気になるところがあれば、貼っていって下さい。細かいキズや汚れがありますが、それは全部屋共通で指摘箇所として挙げておきますね」

丹波さん自身も懐から養生テープを出して、お客様にお渡ししていました。

:::次回へ続きます:::

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