内覧会立会い・同行(一戸建て)の現場レポート

兵庫県宝塚市での一級建築士による一戸建ての内覧会立会い・同行の現場レポートです。

内覧会立会い(一戸建て)の現場レポート :兵庫県宝塚市 Part5-4

内覧会立会い・同行(一戸建て)サービスのレポートの続きです。

さて、1階の調査は終わりましたので、2階に移ります。

階段を測っています。



踏面、蹴上げ、有効幅、手摺に関して...と、階段ひとつでも建築基準法上の決まりがあります。



小屋裏(屋根裏)の点検口です。

高いところが苦手な私は、この場面を見るのも怖く、自分が上るわけではないのに、カメラを持つ手が緊張して冷たくなってきます。
(ちなみに南郷さんは、高いところなんてへっちゃらだそうです)

問題なしでそうです!!



↑そしてお客様にも見てもらいました。
(決して無理にはお勧めしていませんから、高いところが苦手な人はやめて下さいね)



バルコニーに出る窓の下の部分です。

黄色いテープの箇所ですが、横はコーキングがしてあるのに、この下のラインだけなぜか、コーキングの処理を忘れていたようです。
↓アップのこの写真の方が、わかりやすいですかね。



バルコニーです。





勾配が正しくとれているか?
防水の為の塗装などもチェックします。
掃除の仕方などもお客様にアドバイスされていましたよ。

室内に戻ります。

ドアに戸当たりがないものがありました。



そしてこの扉ですが、クローゼットの扉が近く、お互いを開けると、ぶつかるかぶつからないかギリギリの位置でした。

南郷さん「これは、ギリギリ、スレスレぶつからないけど、危ないね~」

お客様「ほんとにスレスレですね」

南郷さん「扉同士が当たらないから大丈夫ということではなくて、指をつめてしまうということもありますから、両方を開ける時は注意して下さいね」

お客様「わかりました」

また、なかった戸当たりについては、設置を約束してもらいました。

こうして3時間程の時間が過ぎ...

全てのチェックが終わりました!

でも、まだ、終了ではありません。

この後、売主側への聞き取り調査が始まりました。



完成してしまっているのでもう見えない場所、例えば基礎の地業やのこと、屋根の防湿処理のこと、中間検査の実施、完了検査の実施など、ズバズバと確認されていましたよ。

さて、それも終わり、全て終了です。

南郷さんの総評です。

「多数の手直し指摘がありましたが、全て補修可能なものでした。外構工事中で、照明器具の設置、和室の襖類も取り替え中とのことで工事未了部分もありましたが、そこは完成後にきちんとチェックが必要です。その他は、社内検査はしっかりと成されている感を受けました。いい出来だったと思います」

とのことです。(^.^)

そして、お客様に念を押して、売主・施工業者の担当者がずらりといる前でこう言われました。

南郷さん「今回指摘したことは、補修後に確認して、何かまだあれば納得するまで、言っていいんですからね!」

お客様「はい、わかりました」

とにっこりされていました。

こうして、売主や施工業者の方の面前で言ってくれると、補修後の確認の際も、お客様も毅然として主張できるに違いありません。

最初に、南郷さんが、

「私に"ぴったり" くっついてきて下さいね」

と言った意図は、これです。

帰り道のこのセリフにも表れています。

南郷さん「僕は、この内覧会の時に、再内覧会でお客様が1人でしっかり確認できるようになってもらうというまでが自分の役割だ!と思ってやってます」

そうですね。ほんとに。

次に確認する時は、南郷さんはいませんから、お客様ご自身でチェックしてもらわなければいけません。

熱く語る南郷さんの横顔を眺めながら、

『この南郷さんの気持ちが、お客様にも届いたらいいなぁ』

と思いました。

長くなりましたが、一戸建ての内覧会・立会いの現場レポートは以上です。

最後まで、読んでいただきまして本当にありがとうございました。

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