内覧会立会い・同行(一戸建て)の現場レポート

大阪府での建築士による一戸建ての内覧会立会い・同行の現場レポートです。

内覧会立会い(一戸建て)の現場レポート :大阪府 Part1-3

私が、一戸建て内覧会立会い(現場は大阪府)に同行し、その模様をレポートしましたが、その続きになります。最後まで是非、お付き合い下さい。


念入りに外回りの調査を行なった後、いよいよ、建物の内部の調査開始です。


まず、リビングで、調査の流れをお客様に説明。その際、


「気になるところがあれば、遠慮なくおっしゃって下さい。反対に私が気になるところも言いますから。一部屋、一部屋、みんなで進みましょう。お互いすぐ声をかけれることができるので、同じ部屋で動いて下さいね。」
と建築士さん。

私は台所、僕はリビング...と割り振りしたいところですが、同じ部屋をみんなで見ていった方がいいんですね。

了解です!

(建築士さんは、設備や仕様やメンテナンスについても、熱心な解説をしてくれますから、ついてまわって、聞かなきゃ損って感じでもありますよ。)


リビングのフローリングの調査の際に、
【水平器】
を使用されていました。

水平器って、見たことありますか?
ガラス管に液体が入っていて、その中に気泡を残しておいて、管が水平になったとき気泡が中央に来るようにしたものです。



名前のわりに、結構、素朴&単純なものですね、水平器って。
(置いてみて、泡が真ん中にきた時は、結構嬉しいのですよ。単純なのは、私、自身!?)

でも、もし、水平器を一箇所において傾きがあったとしても(泡が真ん中にこなくても)、落ち着いて下さい。
早とちりは禁物。

と、建築士さんに、ちゃんと教えてもらいました。

フローリングの場合は、
板一枚一枚の反り加減
自重(自分に近い所に水平器をおいて、自分の体重のせいで傾いちゃうってことです。)
等も加味しないとダメらしいです。

『一箇所だけで騒ぐことなかれ』です。

部屋の何箇所かを計らなくては、意味がないそうです。
皆さんも、内覧会で使用される場合は、部屋の何箇所かに置いて測定してくださいね。できるだけ水平器を、自分から遠い位置に置くのもお忘れなく。


壁の傾きの調査には、水平器とともに、
【下げ振り】
を使用されていました。

垂直かどうかを調べるための道具で、糸の端に逆円錐形のおもりをつるしたものです。

   

 『床の傾きは気になるけど、壁が傾むいているなんて、気にしたことないなぁ、そういえば。』

でも、よく考えたら、壁が傾いてるって、大変なことですよね!!
建築士さん、しっかり調査お願い致します。

と、私がいうまでもなく、丁寧に、よくわかる解説つきで、調査されていらっしゃいました。


今回の建物は、床、壁ともに水平・垂直、異常なし!でした。


調査は台所へと移り、
【床下収納庫部分から目視できる、床下部分の調査】
です。

一戸建ての調査で私が是非、見たかったもののひとつが、この調査です。


収納庫のふたと収納ボックスを取り外し、建築士さんが、懐中電灯を持って覗き込む。
その様子を心配そうに覗き込むお客様と、私。

しばらく

   『しーーーん』

おもむろに、建築士さんが、にこっと笑って、顔を上げられ、

「結果から申し上げますと、大変いい仕上がりです。説明しますから、順番に、どうぞ。」



「へー。そうなんですか?どの、部分が?」

しばらく

  『わいわい、がやがや。』

ご主人、奥様、私の順番で、1人ずつ、説明してもらいました。
懐中電灯で照らし、ぐっと乗り出すと、かなり遠くまで見えるですよ、これが。

床下からは、結構色んなことがわかるそうです。
例えば、基礎の高さ、基礎の仕上げ状態、、床下換気状態、などなど。


配管の金具の留め具合まで説明してもらいました。

欠陥住宅を特集しているテレビ番組なんかで見る床下とは、大違い。
綺麗な床下でしたよ。

説明をしてもらって、起き上がった瞬間。
クラッ。

頭をつっこんで逆さま状態でいすぎたので、血がのぼってたんですね。(苦笑)

少し長くなってしまいました。続きは、また次回です。

大阪府の建築士による一戸建て内覧会立会い